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幼児教育に英語はなぜ必要性があるのか?論文を参照して、早期英語教育のメリットを徹底解説

幼児に英語を習わせることには賛否があるようです。この記事では、幼児教育の英語の必要性について、データや論文を参照するなどして、コンサルタントの視点から早期英語教育のメリットを徹底解説します。

幼児教育に英語はなぜ必要性があるのか?

幼児教育に英語はなぜ必要性があるのか?その理由について考えてみます。

英語を学ぶ子供

英語が重要なことは誰もが理解している

幼児教育に英語が必要という点には反対する人も、「幼児教育に」という冠をはずして、「英語が必要」という点には、ほとんどの人が賛成すると思います。まずこの点から考えてみたいと思います。

英語は世界共通の国際語である

UNFPA(国連人口基金)が発表した「2020年版の世界人口白書(State of World Population)」によると、世界の総人口は約77億9500万人です。

そして、Harvard Business Reviewの「Global Business Speaks English」によると、世界で英語を話す人口は17億5千万人です。つまり、世界人口の22.5%、5人に1人は英語を話すということになります。

言語人口だけならば、中国語を話す人も多いのではないかと思われる人もいるかもしれません。しかし、注目すべきは、言語が使われている国の数です。1位は英語で106ヵ国で使われています。2位は中国語で37ヵ国、3位はスペイン語で31ヵ国となっています。

英語を使っている国の数が圧倒的に多いです。ちなみに、世界には251ヵ国あり、国連加盟国は196ヵ国ですから、英語が使われいる国がいかに多いかがわかります。

また、 Statistaの「ウェブサイトで利用されている言語の割合」 によると、 インターネットで使われている言語でも英語が圧倒的にトップです。インターネットで使われている言語の1位は英語で54.4%、2位はロシア語で5.9%、3位はドイツ語で5.7%、4位は日本語で5.0%となっています。

実際に言語が使われている国のランキングとかなり異なっている点が興味深いです。インターネット利用では、日本人のウエイトが意外に高いのですね。

このように、どのような観点から見ても、英語が世界共通の国際語として揺るぎない地位を獲得していることは確かです。

世界大学ランキング上位はアメリカとイギリス

イギリスの教育関連情報誌「Times Higher Education」が発表した2022年世界大学ランキングによると、上位はアメリカとイギリスの大学でほぼ独占されています。

この調査は、世界99ヶ国にある1,600以上の大学を対象として、1,440万件以上の研究書物での引用数や、約22,000人の学者へのアンケート調査、2,100以上の機関から収集したデータなどをもとに、作成されたものです。最も権威ある大学ランキングです。

入学の難易度を示す偏差値ランキングではなく、研究の影響力や国際性などを基準に、「教育・学習環境」「研究」「論文の引用数」「国際性」「業界からの収入」の5分野における実力を点数化してランキングしています。

【2020年世界大学ランキング】

順位(前年) 大学名 総合点
1位(1位) オックスフォード大学 イギリス 95.7
2位(4位) カリフォルニア工科大学 アメリカ 95.0
2位(3位) ハーバード大学 アメリカ 95.0
4位(2位) スタンフォード大学 アメリカ 94.9
5位(6位) ケンブリッジ大学 イギリス 94.6
5位(5位) マサチューセッツ工科大学 アメリカ 94.6
7位(9位) プリンストン大学 アメリカ 93.6
8位(7位) カリフォルニア大学バークレー校 アメリカ 92.2
9位(8位) イェール大学 アメリカ 90.8
10位(10位) シカゴ大学 アメリカ 89.8
11位(17位) コロンビア大学 アメリカ 89.6
12位(11位) インペリアル・カレッジ・ロンドン イギリス 89.1
13位(12位) ジョンズ・ホプキンス大学 アメリカ 88.4
13位(13位) ペンシルベニア大学 アメリカ 88.4
15位(14位) スイス連邦工科大学チューリッヒ校 スイス 88.2
16位(23位) 北京大学 中国 87.5
16位(20位) 清華大学 中国 87.5
18位(18位) トロント大学 カナダ 87.2
18位(16位) ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン イギリス 87.2
20位(15位) カリフォルニア大学ロサンゼルス校 アメリカ 86.7

ちなみに、100位以内に入った日本の大学は2校のみで、東京大学が35位(前年36位)で総合点は76.0点、京都大学が61位(前年54位)で総合点は69.6点となっています。教育面から考えても、英語国であるアメリカとイギリスの重要性が高いことがわかります。

英語を公用語にする会社が増えている

次に、ビジネス面での英語の重要性について考えてみます。2010年頃から、日本の会社であるにもかかわらず、英語を公用語化する会社が続々と増えています

ざっと主な社名をあげてみますと、 楽天株式会社、株式会社ファーストリテイリング、アサヒビール株式会社、シャープ株式会社、株式会社日立製作所、武田薬品工業株式会社、 ソフトバンクグループ株式会社、 株式会社サイバーエージェントなどがあります。

ご存知の方が多いと思いますが、株式会社ファーストリテイリングはユニクロやGUを展開している会社です。これらの会社は、いずれも国際的な市場で競い合っている企業です。社内における外国人の比率も高まっており、公用語を英語にするほうが合理的なので、英語の公用語化は当然の流れだと思います。

僕はマネジメントコンサルタントの仕事をしています。欧米人と話すときはもちろんですが、中国や韓国など東南アジアの人と話すときも、互いに相手の母国語が話せないにもかかわらず、英語でコミュニケーションを取ることができます。これはとても便利です。

ビジネス面においても、英語の国際語としての重要性は極めて高いことは明確です。

幼児教育に英語の必要性はあるか

このように、日本人が英語をマスターすることは極めて重要であることは確かです。いずれマスターしなければならないのであれば、僕は一刻も早く幼児教育として英語を習わせる必要性はあると考えています。

具体的には、英語教育は0歳から始めて、幼児からは本格的に学ばせるべきであると考えています。自分自身の経験から、実践すべきと考える英語教育のステップは、下記の通りです。親子教室のときからネイティブの先生に習うようにします。

  • 誕生直後から日本語の歌や絵本と並行して、英語の歌を聞かせたり英語の絵本の読み聞かせをする
  • 生後3ヵ月くらいから英語教材やユーチューブなどで英語の歌やダンスの映像を見せる
  • 1歳前後から英会話スクールの主催する親子英語教室に通い始める(実際には生後9ヵ月から始めました)
  • それを継続しながら3歳くらいまでは段階的に英語教育を高めていく
  • 3歳頃からは英会話スクールで本格的に英語を習わせる

英語の早期教育で心掛けるべき点は、下記の3点です。

  • モンテッソーリ教育などの主旨に従って子供の自主性を尊重する
  • 3歳までは英語の音やイントネーションを耳に馴染ませることを重視する
  • できる限りネイティブの発音を聞かせるようにする

早期教育というと親が強制するようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、親は子供が英語を学びたくなるような環境を整えるのが役割だと思っています。というよりも、幼児は遊びも学びも区別していないので、英語も遊びの1つという感覚です。

しかし、世の中には英語教育は重要だけれど、幼児から英語を学ばせることには反対だという人もいるようです。その反対理由もある程度、明確になっています。

したがって、ここからは幼児教育における英語の必要性について、メリットとデメリットについて考えていきたいと思います。

論文を参照して、早期英語教育のメリットを徹底解説

幼児を対象とした早期英語教育のメリットとデメリットについて徹底解説します。

英語カードで学ぶ女の子

早期英語教育のメリット

まず、早期英語教育のメリットについてご説明します。なぜ幼児から英語を学んだほうがメリットがあるのかという理由をあげてみます。

乳児は英語の音を聞き分けられる

上智大学言語教育研究センター/大学院言語科学研究所教授の小柳かおる先生が記した「日本語教師のための新しい言語習得概論」という書籍に、乳児の音の聞き分け能力について記載されているので、引用してご紹介します。

生後4ヵ月までは、すべての言語の音韻を弁別できるとされる。この頃は、まだどの言語でも話せるようになる潜在能力を秘めているのである。それが、どの言語が話される環境に生まれるかにより出せる音は次第に限定されてくいく。6ヵ月頃になるとL1特有の母音の知覚ができるようになり、9ヵ月頃には言語特有の音の組み合わせがわかってくる。そうなると、外国語の子音を弁別することはもはやできなくなる。(中略)例えば、日本人の子どもに生まれれば、乳児の段階で、英語の/r/と/l/の区別はもはや必要でなくなってしまう。※L1とは第一言語のことです。【出典:書籍名「日本語教師のための新しい言語習得概論」(books.google.com:著者 小柳かおる)】

この書籍によると、乳児は生後4ヵ月まではすべての言語の音韻を弁別でき、生後9ヵ月頃になると外国語の子音を弁別することはもはやできなくなるということです。僕が、誕生直後から、英語の歌を聞かせたり、英語の絵本の読み聞かせ(ネイティブによるCD)をすべきという根拠です。

せっかく人間が持って生まれた能力を退化させないで、無理なく自然に英語の音を聞き分けられる能力を維持することは、子供にとって大きなメリットです。

人間の脳は3歳頃までに80%程度が完成する

人間の脳は、生まれたときには400gですが、3歳で1100g、6歳で1300~1400g程度となり、ほぼ大人と同じ重さになります。つまり、3歳で大人の80~85%程度の重さに育つことが判明しています。

脳の中身すなわち脳細胞に関しても、神経細胞あたりのシナプス(接続点)の数は、生後8ヵ月から1歳くらいでピークとなり、3歳頃には大人と同じ数になることがわかっています。大阪大谷大学特任教授の大倉孝昭先生の論文から引用してご紹介します。

これまで少なくとも 3 歳頃までは、脳細胞は成長にともない右肩上がりに増加すると考えられていた。しかし、1970 年頃からそれが否定され始めた。これは脳の発達過程を細胞数やシナプス結合の減少といった可視的事実で仮説検証することが可能になってきたことによる。神経細胞あたりのシナプスの数は、生後 2 ヶ月から増えだし、生後 8 ヶ月頃をピークにその後はどんどん消滅し、3 歳頃には大人と同じ数に減る。神経細胞やシナプスは過剰に形成され、その後減少するのである。こうした「神経細胞のアポトーシス」「シナプスの過形成と刈り込み」などの現象で、使われるものだけが強く発達し、使われないものは消滅するという“自然淘汰”が観察されるのである。J. P. シャンジューと G. M. エーデルマンはこれを「神経ダーウィニズム」と呼んだ。【出典:論文名「証拠に基づく科学的な幼児教育の研究」(大阪大谷大学:著者 大倉孝昭 他)】

脳科学の観点から見ると、3歳で脳の重さは大人の80~85%になり、神経細胞あたりのシナプスの数も大人と同じ数になります。僕が3歳頃から英語を本格的に習わせるという根拠です。英語に限らず、習い事は遊びと学びの区別がない3歳頃から始めると、遊び感覚で楽しく学べるメリットがあります。

英語習得には時間がかかるので早く始める

日本人が英語取得する時間については、徳島大学准教授の坂田浩先生と文教大学准教授の福田スティーブ先生が学術論文で解説しているので、引用してご紹介します。

ビジネス場面などで最低限必要とされる B2 レベル(英検準 1 級、 TOEIC 785点) に到達するには、 CEFR における 500~600 時間の 3.7 倍に相当する約 1,850~2,220 時間(中央値 2,035 時間) の指導を受けることが必要であり、さらにその上の C1 レベル(英検 1 級・ TOEIC945 点)に到達するためには、 CEFR における 700~800 時間の 3.7 倍に相当する約 2,590~2,960 時間(中央値 2,775時間) の指導を受けることが標準的に求められることが分かる 。【出典:論文名「 日本人の英語学習時間についてこれまでの学習時間とこれから求められる学習時間-」(徳島大学国際センター紀要・年報:著者 坂田 浩・ 福田スティーブ ) 

この論文によると英検準1級レベル・TOEIC 785点に到達するには約1,850~2,220時間、英検1級・TOEIC945点に到達するには約2,590~2,960時間が必要ということです。ちなみに、小学校から大学までの学校教育で習う英語の時間は1,000時間にも至りません。

英語習得には時間がかかるので、できる限り早くから、つまり幼児から英語を習わせたら、それだけ早い時期にマスターできるというメリットがあります。

大学受験や就職活動に有利である

幼児から本格的に英語を学び始めると、個人差はありますが、中学生か高校生の頃には、英検準 1 級・TOEIC 785点以上のレベルに達する可能性が高いです。このレベルに到達していれば、大学受験の英語は簡単にクリアできます。

言い換えれば、大学受験の勉強で、普通ならば英語に使うべき時間を他の科目の勉強に当てることができます。これは時間との戦いの受験において、とても有利な状況です。

また、冒頭でご紹介した世界大学ランキングで、 東京大学が35位、京都大学が61位でした。僕の周囲でも、これらの日本の大学や大学院を卒業後に、アメリカやイギリスの大学院に留学した人が多いです。

もう既に一部で始まっていますが、これからの子供たちは、高校や大学からアメリカやイギリスに留学する人が大幅に増えていくと思います。留学にはTOEFLで高得点を取る必要があり、そのための英語力は必須です。

また、日本の企業に就職する場合には、TOEICの点数が高いことが有利になります。もちろん、就職はスタートなので、グローバルに活躍するためには、英語力が不可欠です。

幼児から英語の早期教育をすることで、大学受験、就職活動、仕事に有利になります。英語を早期にマスターすることは、一生の財産となり、大きなメリットです。

早期英語教育のデメリット

次に、早期英語教育のデメリットについてご説明します。反対する人の理由を調べてみると、概ね下記の5つの理由に集約できます。

  1. 日本語での論理的思考能力が未発達になる
  2. 日本人としてのアイデンティティを失う
  3. 日本語の学習が遅れる
  4. 親が強要すると英語嫌いになる
  5. 高校生くらいからでも英語は学べる

結論を言うと、僕はこれらのデメリットについては、まったく心配がないと考えいます。その理由について詳しく解説した記事がありますので、ご参照ください。

幼児の早期英語教育のデメリットはまったくない!反対理由にデータや論文を参照して反論する!

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