子育てするパパとママ

脳の構造

幼児教育で大切なこと!学術論文を参照してわかった!パパとママに伝えたい7つのポイント

幼児教育で大切なこととは何でしょうか?パパとママに伝えたい7つのポイントをご説明します。学術論文を参照してわかったことに基づいて、できる限り正確な情報をていねいに分かりやすくお伝えしたいと思います。

幼児教育で大切なこと!学術論文を参照してわかった!

幼児教育で最も大切なことは、「脳を育てる」という意識を持つことです。そのためには、脳科学の知識が必要です。でも、パパやママが脳科学者になる必要はありません。子育てに必要な部分だけ、できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

脳のネットワーク

脳を育てるとはどういう意味

人間の脳は、出生時には400gですが、1歳で800g、3歳で1100g、6歳で1300~1400g程度になり、ほぼ大人と同じ重さに育ちます。3歳で成人の約85%程度に育つことになります。このことから、人間の脳は3歳までに8割は完成するということがよく言われているのです。

ここでちょっと気になることがあります。出生時の脳の重さは400gですから、大人の脳の30%程度の重さはあります。その中身は、大人とほぼ同じ数の脳細胞があり、小さいとはいえ、脳の形も構造も大人とほぼ同じ高度なものです。

それにもかかわらず、生まれたての赤ちゃんは、大人のように話したり歩いたりすることはまったくできません。なぜなのでしょうか?その理由は、赤ちゃんの脳の中では、まだ情報伝達が全然行われていないからです。

脳の中で情報伝達を担当しているのは、神経細胞(ニューロン)です。140~200億のニューロンが各々複雑に結びついて情報を伝達し合うことで、巨大なネットワークである大脳が出来上がっています。

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの脳のニューロンは、まったく結びついていない状態です。それゆえ、「脳を育てる」とは、脳科学的にいうと、ニューロン同士を結びつけていくことなのです。

脳を育てるためにやるべきこと

ニューロンはどうすればつながるのでしょうか?ニューロンをつなげる要因は、五感からの刺激です。人間が五感から刺激を受けると、電気信号となってニューロンに送られます。

電気信号を送られたニューロンは、細い枝状の「樹状突起」を伸ばして、別のニューロンにその電機信号を伝えます。このときに2つのニューロンの間にはシナプスという接続点が生まれます。この繰り返しによってニューロンのネットワークが形成されていくのです。

生まれたばかりの赤ちゃんの脳にはシナプスがほとんどありません。誕生直後から五感に様々な刺激を受けて、だんだんシナプスが増えていくのです。この脳の神経細胞(ニューロン)とシナプスについてわかりやすく解説した学術論文があるので、引用してご紹介します。

これまで少なくとも 3 歳頃までは、脳細胞は成長にともない右肩上がりに増加すると考えられていた。しかし、1970 年頃からそれが否定され始めた。これは脳の発達過程を細胞数やシナプス結合の減少といった可視的事実で仮説検証することが可能になってきたことによる。神経細胞あたりのシナプスの数は、生後 2 ヶ月から増えだし、生後 8 ヶ月頃をピークにその後はどんどん消滅し、3 歳頃には大人と同じ数に減る。神経細胞やシナプスは過剰に形成され、その後減少するのである。こうした「神経細胞のアポトーシス」「シナプスの過形成と刈り込み」などの現象で、使われるものだけが強く発達し、使われないものは消滅するという“自然淘汰”が観察されるのである。J. P. シャンジューと G. M. エーデルマンはこれを「神経ダーウィニズム」と呼んだ。【出典:論文名「証拠に基づく科学的な幼児教育の研究」(大阪大谷大学:著者 大倉孝昭 他)】

このように、人間の神経細胞あたりのシナプスの数は生後8ヵ月~1歳頃をピークにして、3歳頃には大人と同じ数に減ることが判明しています。つまり、脳の大きさや形だけでなく、脳の中身から見ても、脳は3歳までに大人の8割程度まで完成しているということができるのです。

そして、生後2ヵ月頃から8ヵ月頃までのシナプスが増えていく期間、さらに3歳頃までにシナプスが刈り込まれて減少していく期間の両方の教育が非常に重要なことがわかります。

ちなみに、シナプスが刈り取られて減少していく中で、どういうシナプスが残るかというと、何度も繰り返し刺激を受けたことです。繰り返し受けた刺激は脳が重要なことだと判断するからです。

パパとママに伝えたい7つのポイント

ここまでお話しした脳科学の知識に基づいて、幼児教育で大切なこと、パパとママに伝えたい7つのポイントについてご説明したいと思います。

【幼児教育で大切なこと1】五感に刺激を与える

草花に触れる

先にご説明したように、「脳を育てる」とはニューロン同士を結び付けることであり、その接続点であるシナプスを増やすことです。そして、そのためには、五感に刺激を与えることです。ただし、乳幼児には強い刺激ではなく優しい刺激にしてください。

ご存知だと思いますが、五感とは、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」のことです。視覚を例にとると、赤ちゃんの視力は生後40週で、0.0167から0.025程度しかありませんが、光による刺激を受けて徐々に視力が発達していきます。

聴覚に関しても、両親などから繰り返し言語を聞くことにより、言葉を理解したり話したりという能力が発達していきます。ママがぎゅっと抱きしめてあげることも、触覚への刺激となり情緒の安定をもたらします。

このように、幼児教育を行うときには、「脳を育てる」「五感に刺激を与える」というキーワードを念頭に置いて取り組むことが大切です。そうすれば、自ずと次のような発想が出てくるはずです。

  • 誕生直後から赤ちゃんに語りかけてあげる
  • 絵本を読み聞かせしてあげる
  • クラシック音楽を聞かせてあげる
  • 英語の歌を聞かせたりアニメを見せる
  • 子供と一緒に手をたたいたり簡単なダンスをする
  • 新しいおもちゃに触れさせて遊ばせる
  • 散歩して草花を見せて触らせて名前を教えてあげる

これはほんの一例で、五感を刺激を与えるために、子供の月齢や年齢に応じて、ママやパパができることは、何でもやってあげましょう

また、シナプスを残すために、パパやママが重要だと判断したことは、何度も繰り返しやってあげることが大切です。例えば、正しい発音の英語の歌を何度も聞かせていると、成長しても子供の耳が英語の正しい発音を聞き分けられるようになるなどです。

【幼児教育で大切なこと2】遊びによる体験をさせる

積み木遊び

五感に刺激を与えるという観点から最も重要なことは「遊びによる体験」です。幼児にとって、遊びによる体験こそが、五感に対する最も効果的な刺激となるからです。例えば、一人で行う積み木遊びも、色の違う積み木を見れば視覚を刺激します。

ぶつければ音がして聴覚を刺激しますし、手に取ることで触覚が刺激されます。このように、知育玩具は五感に刺激を与えるように工夫されています。また、グループで遊べる年齢になれば、友達とのふれあいで、さらに大きな刺激を得ることができます。

「先取り教育」をした幼稚園や保育園と「自由遊び」の時間が多い幼稚園や保育園を比較した、お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子先生の学術論文があるので、引用してご紹介したいと思います。

私たちの調査結果でも、自由保育の子どものほう一斉保育の子どもより語彙力が高いという結果が出ました。「アプローチ・カリキュラム」と称して、小学校1年生の国語や算数、体育などを、先取り教育をしている幼稚園や保育所の子どもに比べて自由遊びの時間が多い幼稚園や保育所の子どもの語彙力が豊かであるという結果が明らかになりました。【出典:論文名『どの子も伸びる共有型しつけのススメ~子育てに「もう遅い」はありません~』(福岡女学院発達教育学紀要第2号:著者 内田伸子)

小学1年生の国語や算数、体育などの先取り教育をするよりも、自由遊びの時間を多くとった幼稚園や保育園のほうが誤謬力が豊かであるという調査結果は非常に興味深いです。幼児に対しては、知識を詰め込むだけの教育はあまり意味をなさないという証明になります。幼児にとって詰め込み教育は刺激の度合いが低いからです。

ただし、幼児教育において「遊び」と「学び」を必要以上に区別して、「遊び」だけをさせなさいという人がいますが、僕は詰め込み型の知識教育は別にして、そこまでの区別の必要はないと思います。

なぜならば、幼児にとっては、「遊び」も「学び」もどちらも同じだからです。「遊び」か「学び」かの区別ではなく、「自主性に任せる」か「強制的に教える」かの区別が大事なのだと思います。もし、自主的に学んでいれば、それは幼児にとって遊びだからです。

【幼児教育で大切なこと3】自主性を尊重する

自主的に遊ぶ子供

幼児教育において「子供の自主性を尊重する」ことは非常に重要です。繰り返しになりますが、幼児にとって自主的に学んでいれば、それは遊びだからです。言い換えれば、幼児教育において、親が強制的にやらせることは極力避けることが大切です。

日本でも有名なモンテッソーリ教育や、グーグルやディズニーの社内保育園が採用したことで有名になったレッジョ・エミリア教育など、近年に評価の高い教育メソッドは、いずれも子供の自主性を尊重した教育手法となっています。

モンテッソーリ教育に関して、埼玉東萌短期大学幼児保育学科教授の長田 勇先生の学術論文に分かりやすく記載されているので、ご紹介したいと思います。

こどもは本来自己を教育する力をもっている。発達段階にふさわしい環境を整えることにより、潜在しているものが開花するのを援助する、というのがモンテッソーリ教育でいう「教育」である。(中略)発達段階はこどもによって違いがあり、同じ発達段階でもこどもには各々個性があるのが本来の姿であり、こどもを観察することによって環境を整備する必要がある。【出典:論文名「モンテッソーリ教育の革新」(埼玉東萌短期大学:著者 長田 勇 他)】

モンテッソーリ教育でいう「教育」とは、発達段階にふさわしい環境を整えて、子供が本来持っている自己を教育する力を引き出すことだと語られています。これこそ、子供の自主性を尊重することであり、それがいちばん良い教育法だということです。

ここで重要なことは「自主性を尊重する」ことを「自由放任にする」ことと間違えてはいけないということです。親や先生は、子供を観察して、子供の発達段階にふさわしい環境を整えてあげることが必要なのです。つまり、無理強いも放任もだめなのです。

僕の理解では、幼児の月齢や年齢に合った知育玩具を与える、楽しく学べるように工夫された幼児教材を与える、安全に遊んだり学んだりできる空間を用意するなど、パパやママのやるべきことはたくさんあります。

【幼児教育で大切なこと4】健全な生活習慣を身につける

歯磨きする子供

「自主性を尊重する」ことと「自由放任にする」ことは違うとご説明しました。この点についてもう少し詳しくご説明します。「自主性を尊重する」とは、何でも自分勝手にやらせるという意味ではありません。

そこには自ずとルールが必要です。ルールはできるだけ必要最小限にして、子供に納得させて合意を得るようにします。最も基本的なルールは生活習慣に関するものです。子供の健康や安全に関するルールはしっかりと守らせて、健全な生活習慣を身に付けさせることが大切です。

例えば、0~1歳半頃は、親ができるだけ生活のリズムを整えるようにしてあげます。1歳半~2歳頃は、手洗い、歯磨き、トイレなどの生活習慣や、危ないものを触らないなどのルールを教えます。

2歳~3歳頃は、洋服を着る、おもちゃを片付けるなどを教えます。3歳~5歳頃は友達との遊び方のルール、よその家に行ったときのマナーなどを教えます。5歳~6歳くらいになったら、毎日机に座って本を読む、集団生活に対応するためのルールなどを教えます。

年齢に応じたルールは必ず守るように少し厳しめにしつけます。そして、必要最小限のルールを守れば、そこから先は自主的に行動させるようにします。これが「自主性を尊重する」という意味です。ルールは適宜、見直すことも必要です。

【幼児教育で大切なこと5】非認知能力を伸ばす

友達と遊ぶ子供

昨今、日本のみならず世界的に幼児教育の重要性を認識する動きが高まっていますが、そのキーワードが「非認知力」です。この言葉は、ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授の「幼児教育の経済学」(東洋経済新報社)によって、世界的に有名になりました。

「非認知力」とは、どのような意味なのでしょうか?白梅学園大学子ども学部教授の無藤 隆先生が論文の中でわかりやすく解説しているので、ご紹介したいと思います。

非認知能力は、OECDでは社会情動的スキルと言い表されます。IQなどで数値化される認知能力と違って目に見えにくいのですが、「学びに向かう力や姿勢」とも言い表せるでしょう。目標や意欲、興味・関心をもち、粘り強く、仲間と協調して取り組む力や姿勢が中心になるとお考えください。(中略)加えて、非認知能力は幼児期から小学校低学年に育成するのが効果的という研究成果も注目されています。【出典:論文名「生涯の学びを支える非認知能力 をどう育てるか」(ベネッセ教育総合研究所 これからの幼児教育2016春号:著者 無藤 隆)】

「非認知能力」とはIQなど数値化される認知能力に対比される用語です。つまり、「学びに向かう力や姿勢」など数値化することができない能力のことです。具体的には、「目標を達成する力」「他人と協働する力」「情動を制御する力」の3つと言われています。

文部科学省による「中央教育審議会 初等中等教育分科会 幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 参考資料集」の中にも、『幼児期におけるいわゆる「非認知的能力」の重要性』という表記が盛り込まれており、「学びに向かう力の育ちと、文字・数・思考の育ちには関連がみられる」と記載されています。

幼児教育において「非認知能力」を高めることにより、生涯にわたって向上心を持って学び続ける姿勢が養われると考えられています。僕の理解では、幼児教育の段階では、IQや点数などの結果にこだわるよりも、目標に向かって努力するプロセスを評価してあげることが重要ということです。

【幼児教育で大切なこと6】STEAM教育をする

ロボットを作る子供

子供の将来を考えるのであれば、いま重要なことは、 STEAM教育をすることです。STEAM 教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学)、 Arts(芸術)、 Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた造語です。

最初はSTEM教育と呼ばれていました。STEM教育の起源は1990年代の米国にあります。そして、 そこにArts(芸術)を加えて、STEAM教育となりました。 STEAM教育の本質について、鳴門教育大学教授の胸組虎胤先生がわかりやすく解説した学術論文があるので、ご紹介したいと思います。

現実の課題に対して、S・T・E・M など(A も R も含めて)の個別の領域からではなく、融合させて解決していくという考え方であろうと思います。プログラミング教育の思考プロセスはまさに、この典型的な例ではないかと思います。(中略)複数分野の内容を合わせる場合、integrate(「融合」よりも「統合する」)を用いることが多いため,本稿では integrate の意味で「統合する」を用いる。fuse together「融合」については,完全に溶け合って構成成分が見えないイメージがあり、教育に関して使われない表現ではないが、教育上の意味も不明瞭であるため別の機会に論じたい。【出典:論文名「STEM 教育と STEAM 教育-歴史,定義,学問分野統合-(鳴門教育大学紀要第34巻:著者 胸組虎胤)】

STEM教育およびSTEAM教育の本質は個別の領域からではなく、融合もしくは統合させて解決していくという考え方であるという点が最も重要な点です。これからの学問は、専門分野に精通するだけではなく、異分野の学問と融合や統合して問題解決に当たることが求められているのです。

そして、プログラミング教育の思考プロセスはまさに、この典型的な例であると述べられています。文部科学省でも、STEAM教育に注力していく方針を打ち出しており、小学校からプログラミング教育を開始したのは、まさにこの目的からだと思われます。

当ブログでも何度も繰り返し強調していることですが、幼児教育ではプログラミング教育をすることが極めて重要です。それが、将来的にSTEAM教育に発展していくスタートとなるからです。

【幼児教育で大切なこと7】 英語教育をする

英語を学ぶ子供

当ブログでプログラミング教育と並んで、何度も繰り返し強調しているのが、幼児教育における英語教育です。文部科学省のデータ等によると、現在の世界の人口は約70億人です。その中で英語を話す人口は約17億5千万人ですから、世界の4人に1人は英語を話すことになります。

そして、英語を話す人の中で、ネイティブは約3億9千万人ですから、残りの約13億6千万人は、第二外国として英語を話していることになります。これはすごいことだと思います。

まさしく英語はグローバルな言語となっており、英語を話すほうが普通の時代となっているのです。それに対して、現段階の日本人の英語力は、あまりにも見劣りします。

文部科学省も小学校から英語教育を導入するなど、巻き返しを図ろうとしていますが、正直なところ学校教育だけで英語をマスターするのは難しいでしょう。それゆえ、誕生直後から、英語のCDなどを聞かせて、3歳くらいから英会話スクールに通わせることが不可欠であると思っています。

子供に対する早期英語教育に関しては、いろいろな議論が噴出していますが、それは島国日本という特殊な環境だから反対論が述べられているのだと推測します。

実際に、欧州では子供の頃から複数の言語で育ち、3カ国語以上を話す子供たちが数多くいます。詳しくは下記の記事をご覧ください。

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幼児教育は何歳から始めればよいのか

3歳の女の子

さて、よくご質問を頂戴するのですが、幼児教育は何歳から始めたらよいのかについて、ご説明したいと思います。子供に対する教育を考えるとき、生まれたての赤ちゃんには、すでにある程度の能力が備わっていることを知っておいてください。

この点についてわかりやすく解説している、中央大学文学部教授の山口真美先生の学術論文があるので、ご紹介したいと思います。

その昔、生まれたばかりの新生児は眼が見えず、耳も聞こえないと信じられてきた。しかし数々の心理実験から、胎児の時から音を聞き、生まれた直後の新生児でも眼が見えることがわかっている。新生児のもつ、驚くべき能力の一つに、顔を見る能力がある。1960年代Fantzにより、新生児が顔を選好することが発見された。言葉を喋ることのできない乳児の認識能力を調べるため、Fantzは行動を用いた実験手法である「選好注視法」を考案した。乳児は特定の図形に選好する傾向があることを示したその中で、顔図形への選好も発見されたのである。【出典:論文名「赤ちゃんは顔をよむ  Infants can recognize a face」(Japanese orthoptic journal39巻:著者 山口真美)】

「赤ちゃんは顔を読む」という論文名の通り、胎児のときから音を聞き、うまれた直後の新生児でも顔眼が見えて、しかも特定図形が好きなことがわかり、好きな顔がわかるということも判明しているとのことです。

この論文を読むと、子供の教育は胎児の頃から始めるというのも、あながち間違いではないようです。僕は、ママやパパが話しかけたり、絵本を読み聞かせたり、音楽を聞かせたり、英語を聞かせたりするというレベルの教育は、誕生直後から始めるのがよいと思います。

そして、0歳から3歳までの間は、子供の成長に伴って、知育玩具などで遊びながら学ばせるのがよいです。もちろん、英語の歌やアニメのCDや映像教材で楽しく学ぶのもありです。

さらに、幼児教育といわれる本格的な教育、すなわち幼児教材を与えたり、英会話スクールなど各種の幼児教育に行ったりするのは、3歳頃から始めることをおすすめします。

その理由は、冒頭にご説明したように、人間の神経細胞あたりのシナプスの数は生後8ヵ月~1歳頃をピークにして、3歳頃には大人と同じ数に減るという事実があるからです。

身体的に見ても、脳の成長から見ても、3歳頃が本格的な教育を受け入れられる年齢だと判断することができます。

まとめ

今回の記事では、幼児教育で最も大切なことはパパやママが、子供の「脳を育てる」という意識を持つこと。脳科学の観点から、「3歳」という年齢が、脳の成長段階として節目にあたる重要な年齢であることをご説明しました。

そして、「脳を育てる」ためには、子供の五感に刺激を与えることが必要であることをお伝えしました。刺激といっても強い刺激ではなく、パパやママが抱きしめたり、音楽を聞かせたりという優しい刺激を与えることを意味しています。

このような観点から、幼児教育で大切なこと、7つのポイントについてご説明しました。改めて整理すると、下記の通りです。

  1. 五感に刺激を与える
  2. 遊びによる体験をさせる
  3. 自主性を尊重する
  4. 健全な生活習慣を身に付ける
  5. 非認知能力を伸ばす
  6. STEAM教育をする
  7. 英語教育をする

さらに内容については、できる限り客観的かつ適正な記述をするために、入手できる様々な学術論文を参照して分析し、その中から重要な箇所を引用させていただきました。

幼児教育というと、早くから知識を詰め込むイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、そうではなくて、遊びながら学び、学びながら遊ぶという感覚で、無理なく五感に刺激を与えていくことが大切なのだということをご理解いただけたと思います。

今回の記事が、幼児教育を真剣に考えているパパやママのために、少しでもお役に立てれば幸いです。

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