学資保険という言葉は知っていても、内容については詳しくない。この記事は、そんなご両親のために、学資保険とは何かという基礎知識から、メリットとデメリットまでわかりやすくご説明します。
学資保険とは?学資保険は必要か?
子供が生まれたので、将来に備えて教育費を貯めなければいけない。教育資金を貯めるなら「学資保険」がいいと聞いたことがある。名前から見て、いかにも適しているみたいだけど、本当によいのか知識ゼロで何もわからない。
この記事は、こんなご両親にご覧になっていただきたいと思います。学資保険のイロハのイからていねいにご説明していきます。
「学資保険」は、その名の通り、『学資』と『保険』の2つの要素が合体して作られた言葉です。それゆえ、学資保険は次の2つの目的を両立したものだと考えて下さい。
- 子供の成長に備えて学資を貯める目的
- 子供の事故や病気に備えて医療費を確保する目的
学資保険の具体的な保障内容
■ 学資保険の種類によって若干異なりますが、一般的な保障内容について解説します。
満期保険金/満期祝い金
契約が満期になった時に受け取れる保険金のことです。これが学資保険でメインとなる保障です。受け取れる金額は最も大きいです。
入学祝い金/学資祝い金
主に小学校から始まり、中学校、高校、大学に進学する都度、入学時の祝い金として一時金が受取れます。
■ ここからは、特約を付加することによって得られる保障内容です。
保険料免除特則
契約者(通常は親)が死亡もしくは高度障害状態となった場合に、保障内容はそのままで保険料の支払いが免除される特約です。この保障の安心感で保険に加入するご両親も多いです。
育英年金
契約者(通常は親)が死亡もしくは高度障害状態となった場合、1年に一度、育英費用として決まった金額の保険金を受けることができるという年金形式の特約です。これも安心感があります。
■ 下記は子供が事故や病気になったときの特約です。
入院給付金特約
入院した際に所定の保障が受けられる特約です。入院1日に対して、5,000円、10,000円など所定の給付金が受け取れるタイプが一般的です。普通の生命保険の特約と同じです。
手術給付金特約
手術を受けた際に所定の保障が受けられる特約です。手術1回に対して、5万円、10万円など所定の給付金が受け取れるタイプが多いです。これも普通の生命保険の特約と同じです。
学資保険のメリットは何か?
早くから計画的に学資を貯められる
学資保険は、毎月、決められた日に口座引き落としとなるので、積立貯金と同じです。天引きは、最もお金を貯めやすい方法です。そして、最大の特徴は、子供が生まれてすぐから始められることです。
いざ学資が必要なときにお金を準備しようとすると多額の資金が必要となりますが、長い年月をかけて貯めれば、毎月の額は小さくなり、無理なく計画的に学資を貯めることができます。
しかも、保険料を支払った総額より、満期時に受け取る保険金は多くなるので、資産運用としてのメリットもあります。
学資保険金は一時所得なので税制面で優遇される
預貯金の利子や公社債投資信託の分配金は、税制上「利子所得」とみなされます。それに対して、生命保険で受け取った保険金は、医療保険の給付金などのように身体の傷害・疾病を原因として受け取るもの以外は「一時所得」または「雑所得」として扱われます。
学資保険で解約時や満期時に受け取る保険金は「一時所得」の範囲に含まれています。一般に、「一時所得」のほうが「利子所得」より、税制面では有利です。
ここでは詳しい説明は省きますが、学資保険の場合は、保険金額によっては、税金がゼロとなる場合も多いのです。
生命保険料控除を受けられる
学資保険は、保険の一種ですから、年末調整のときの「一般生命保険料」控除の対象となります。したがって、学資保険に加入しておけば、所得税や住民税を減らすことができます。
学資保険のデメリットは何か?
保険料を引き出すことはできない
満期より前に、急にお金が必要となった場合に、銀行預金のように自由に引き出すことはできません。これはデメリットですが、だからこそ学資をしっかり貯めることができると考えれば、メリットでもあります。
途中解約をすると減額となり損をする
満期より前に、お金を引き出すことができないので、途中解約した場合、それまで支払った保険料の総額より、解約払い戻し金として受け取る金額が少なくなります。その分だけ損をすることになります。満期まで待てば、もちろん増額となり得をします。
インフレには弱い
インフレになると、物価が上昇して、お金の価値は下がります。そして、インフレになるにつれて、金利も上昇していきます。学資保険は、固定金利なので、インフレになると不利になるという性質を持っています。
基本的に固定金利の学資保険は、加入時に決めた金額をしっかりと受け取れるという意味ではメリットもあるのですが、インフレ時には不利になるデメリットもあるので、この点はあらかじめ頭に入れておいて下さい。
子供の学費はいくらかかるのか?
ここまで、学資保険とは何かということについて、ご説明しました。それでは、本当に学資保険は必要なのかを考えてみたいと思います。それを検討するためには、いったい子供の教育費はいくらかかるのかを知っておく必要があります。
すべて国公立に行かせた場合 | |
幼稚園 | 67万円 |
小学校 | 192万円 |
中学校 | 146万円 |
高校 | 137万円 |
大学 | 499万円 |
合計 | 1,041万円 |
すべて私立に行かせた場合 | |
幼稚園 | 158万円 |
小学校 | 959万円 |
中学校 | 421万円 |
高校 | 290万円 |
大学 | 716万円 |
合計 | 2,544万円 |
出典:文部科学省「子どもの学習費調査」(平成30年度)、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」(平成30年度)教育費負担の実態調査結果(国の教育ローン利用勤務者世帯)
学資保険の加入は保険のプロに相談しよう
やはり、子供の教育費はかなり多い金額となりますね。教育費以外にも、日々の養育費もかかりますから、余程、計画的に教育費を貯めておかなければ、将来に禍根を残します。まして、兄弟や姉妹がいると、必要な金額はさらに増大します。
学資保険に加入する必要性はご理解いただけたと思いますが、実際に加入しようと思うと、たくさんの種類がありますし、特約も含めると結構複雑な構造となっています。
それゆえ、自分の要望に最適な学資保険を選ぶためには、プロに相談するのがいちばんだと思います。
保険相談に応じている会社はたくさんありますが、その中でも、「学資保険に特化した無料相談サービスサイト」を開設している会社をご紹介しておきます。その会社の名前は、「ほけんガーデンプレミア」といいます。
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