GIGAスクール構想という言葉を聞いたことがありますか?もしご存知でなかったら、ぜひこの記事をご覧になってください。ご両親がご家庭にネットワーク学習環境を作ってあげることの重要性が理解できるはずです。
GIGAスクール構想をご存知ですか?
GIGAスクール構想とは
GIGAスクール構想とは、全国の小中学校で、児童生徒1人につき1台の学習用端末を配備し、校内に高速ネットワーク環境を整備する政府の計画のことです。これまで、勉強ができる子も、できない子も、すべて同じように教える『横並び学習』が、日本の教育の大きな問題点でした。
海外では、勉強ができる子は、上級クラスに移行させる飛び級制度を導入しているケースが多いです。なぜならば、スポーツと同じように、学習能力にも格差があるからです。日本では、皆わかっているのに、なぜか学習能力の格差だけは公に検討することがタブー視されてきたのです。
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GIGAスクール構想では、これまでの同じ内容を一斉に教える従来の授業方法から、個々の習熟度に合わせた学びに転換することを掲げています。これは画期的に素晴らしいことだと考えます。本当に能力格差に応じた教育ができれば、教育革命といってよいでしょう。
GIGAスクール構想では、それを実現するには、ICT(情報通信技術)の活用が不可欠としています。それを実現するために、文部科学省は2019年度補正予算に2318億円を計上しました。
ポイント
基本の3本柱
- 児童・生徒のICT環境整備
- 学習用端末「1人1台」の実現
- 校内ネットワーク整備(wi-fi)
コロナになって追加された項目
- 家庭でのオンライン環境整備
- モバイルルーターなど貸し出し
- 学校のカメラやマイクなど整備支援
- GIGAスクールサポーター配置
- ICTに詳しい技術者らを自治体に派遣
コロナウィルスの影響でGIGA構想に遅れが生じている
2020年7月24日の日経新聞によると、政府が配備を急ぐ全小中学生へのパソコンやタブレット端末で、全国主要市区の8割が年内に調達を終えられないことが、日本経済新聞の調べで分かったとのことです。以下、記事を引用させていただきます。
2019年3月で配備済みの端末は小学校で6.1人、中学校で5.2人に1台だった。コロナ禍の休校中、同時双方向型のオンライン(遠隔)学習を小中で実施した自治体は9%にとどまり、端末配備で先行する海外から出遅れた。
そこで政府は4月、教育のデジタル対応を進め、個々の習熟度に合わせた学習を実現する「GIGAスクール構想」を前倒しし、21年3月末までに1人1台を配備する方針を決めた。20年度補正予算に2292億円を計上し、自治体が端末を購入する際に1台4万5千円を補助する。
日経新聞は7月、東京23区と道府県庁所在市・政令市の計74自治体に公立小中の端末の確保状況などを尋ねた。
配備済みは東京都渋谷区のみで、9月までに配備完了が可能と答えたのは奈良市など2自治体、10~12月は堺市など9自治体だった。83%の62自治体は年内に配備が終わらず、秋から冬に再休校になっても遠隔学習の拡大は難しくなっている。(引用:日経新聞)
確かに、新型コロナの影響で、企業も在宅勤務を推進したことから、パソコン関連の需要が急騰して、在庫不足に陥っていることは事実です。それを差し引いても、教育現場におけるICT導入に対する危機感の乏しさは驚くほどです。
教育現場では、組織的に前例主義が蔓延していて、改革を進める風土がないのです。一部に改革を進めようとする熱心な教師がいても、組織の厚い壁に阻まれているように見えます。
日経新聞の記事の最後は、次のような言葉で締めくくられています。
問題はハードの遅れだけではありません。いずれハードが整ったとしても、それを教育の場で使いこなせる教師がどれだけいるのでしょうか?ビジネス環境の場と、教育環境の場では、先端技術に関する意識に著しい格差が生じているように感じています。
それは、ITリテラシーの高低だけの問題ではなく、子供の能力格差を認めて、子供の優劣に応じた教育がきちんとできるかということも含めてです。これを真剣にやっていかなければ、日本は世界からどんどん取り残されていくはずです。
学校に期待できないのならば、親が推進するしかない
いずれ学校でもICT化が進行するのでしょうが、現状「OECD加盟国の中で最下位」という事実を、お子様を持つご両親は真剣に受け止めなければなりません。これからの時代は、グローバルで活躍する人材にならなければ勝ち残れないのです。
いまはコロナで鎖国状態ですが、これは一時的なもので、いずれワクチンができて通常の生活に戻るでしょう。日本は小さな島国です。海外に積極的に出ていかなければ、日本の繁栄も、個人の繁栄も難しいでしょう。
コロナで一時的にストップしていますが、コロナが終焉すれば、再び、超優秀な高校生は、日本の大学に行かず、直接、海外の名門大学に進学するという志向が強まるでしょう。その準備のために、もっと前の段階からアメリカンスクールに入学させたい、海外の名門高校に行かせたいという親も増えているのです。
将来構想を考えながらも、お子様が幼児の段階の、いまできることは、タブレット学習を家庭で導入することです。幼児や小学校低学年のうちは、パソコンよりもタブレットのほうが扱いやすいことと、学習機関で専用タブレットの開発が進んでいることから、まずはタブレット学習がよいと思います。
タブレット学習について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
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まとめ
今回の記事では、GIGAスクール構想についてご説明しました。やっと政府が重い腰を上げたという感じです。日本はIT後進国といっても過言ではないくらい、IT化に遅れています。それに加えて、教師の間では、いまだに横並び教育意識が根強いです。
日本の子供たちが心配です。このままだと優秀な人材の日本離れが加速すると思われます。既に、超優秀な子供は日本の大学に行かずに、海外の大学へと直接、進学する傾向も出てきています。世界標準の能力を身につけないと、世界で活躍できないからです。
そのための教育の基盤は幼児期にあります。ご両親は、このことを強く自覚してください。これからは、英語とプログラミングが必須となります。幼児の頃から、タブレット学習に慣れ、小学校に入ったらパソコンを併用しながら、次世代に活躍できる人材へと育てて下さい。
当ブログ「幼児教育コンサルタントブログ」が、そのために少しでもお役に立てたら、この上ない幸せです。
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