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子供のお祝い行事で子供の知性や感性を育もう!子供のお祝い行事は全部やってあげよう

お子様の知性や感性を養うために、こどもに関するお祝い行事を行うことはとても大切です。この記事は、日本古来より伝わる代表的な子供のお祝い行事をご紹介しております。ぜひお祝い行事は全部やってあげて下さい。

子供のお祝い行事で子供の知性や感性を育もう!

1歳のバースデー

日本には、古来より子が誕生したら、誕生を祝い、成長する節々を祝うという慣習があります。これらを総称して、「お祝い行事」と呼んでいます。全国でほぼ共通で行われているお祝い行事もありますし、地方ごとに独自のお祝い行事が実施されることもあります。

お子様の感性を育むためには、代表的な「お祝い行事」は、できる限りすべてやってあげましょう。幼い頃の行事は、本人はよくわかりませんが、後から写真や映像を見ることにより、親の深い愛情を感じます

また、日本には毎月、行事と食が結びついた「行事食」があります。これも日常の食生活にできる限り取り入れてあげましょう。楽しいことがたくさんあると、お子様は幸せを感じます。知能や感性は、五感への刺激によって高まることを常に念頭に置いて子育てをします。

子供のお祝い行事は全部やってあげよう

ここでは、地方によって若干やり方が違う点があるものの、全国の広い地域で共通して行われているお祝い行事や行事食を取り上げてご説明します。

お七夜

「おしちや」と読みます。お子様が誕生してから、生まれた日を含めて7日目に行います。お子様に名前を付ける行事です。昔は今ほど医療環境がよくなかったので、生後まもなく亡くなってしまう子供も多かったのです。

それゆえ、生まれてから7日間生きていれば、もう大丈夫だろうということで、7日後に正式に命名したというのが「お七夜」の由来です。

実際に何をやるのかというと、赤ちゃんの枕元に尾頭付きの鯛のお膳と石を置きます。鯛は「目出度い」を象徴する魚だからです。石には、生まれたばかりの柔らかい頭がはやく石のように固くなって、丈夫に育ちますようにという願いが込められています。

お宮参り

お宮参り

子供のお祝い行事は、神事と結びついたものが多いのですが、「お宮参り」もその1つです。その名の通り、地元の神様である氏神様の子供、すなわち氏子となって神様に守ってもらうための行事です。

実際に何をやるのかというと、生後28日から30日前後に、地元の神社にお参りして、おはらいをしてもらいます。最近では、本来の趣旨から少しはずれて、赤ちゃんを外に連れ出すために、真夏や真冬を避けたり、大きな有名な神社にお参りする人も多くなっています。

お食い初め

子供が成長して、初めて大人と同じ食事を食べるというお祝いです。生まれてから100日目に行うので、「百日のお祝い」とも呼ばれます。ちなみに、「百日」は「ももか」と読みますから、「ももかのお祝い」です。

実際に何をやるのかというと、子供用の茶碗とはしを揃えて、お膳に置きます。ご飯は白米でもよいのですが、赤飯を炊くのが一般的です。おかずは、尾頭付きの鯛の焼物が多いです。

100日では、まだ大人と同じ食事はできないので、ご飯を一粒だけ口に入れたり、鯛を食べるまねをしたりするだけです。はしで食事をして一人前に扱うことで、一生食べることに困らないようにという願いが込められます。

初正月

赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月を祝います。昔は、数え年で年齢を数えていました。数え年とは、生まれた日が1歳で、正月を迎えるごとに年を1つとっていくという数え方です。それゆえ、初正月はいま以上に重要だったのです。

実際に何をやるのかというと、祖父母かそれに準ずる近親者が、男の子には破魔矢を、女の子には羽子板を贈ります。破魔矢も羽子板も魔除けの意味があり、子供に災難がふりかからず、順調に成長して欲しいという願いが込められます。

特に男の子は後継ぎとして期待されますので、破魔矢には、敵に滅ぼされることなく子孫繁栄して欲しいという意味も込められているのです。

女の子の初節句

女の子の初節句は、桃の花の時期だったことから、「桃の節句」と呼ばれます。なお、節句は古来は、節目の日に神様にお供えをしてお祝いするという意味から「節供」という言葉が使われていたのですが、江戸時代末期から明治にかけて「節句」と変わりました。

実際に何をやるのかというと、祖父母かそれに準ずる近親者がひな人形を贈って飾ります。親から子へ代々引き継ぐこともあります。なぜひな人形かというと、人形には人の身代わりになるという意味があるからです。

つまり、災いが生じたとき、女の子の身代わりとして守ってもらうという願いが込められています。2月上旬頃に飾って、3月3日の節句が終わったら、すぐに片付けるようにします。片付けるのが遅れると、嫁にいくのが遅れるという言い伝えがあるからです。

「桃の節句」は、初節句だけでなく、それ以降、毎年、3月3日にひな人形を飾ってお祝いします。

ポイント

「真多呂人形」

詳細は上記の画像をクリックしてご覧下さい

雛人形は、女の子の災いの身代わりになって健やかに成長出来るよう守ってくれるお守りと言われています。昔は女の子が誕生するとすぐ、雛人形の準備にとりかかりました。「真多呂人形」では、お子様はもちろん、大人の女性にもお選びいただけるよう、伝統を重んじたものからコンパクトサイズまで、豊富なバリエーションの雛人形を取り揃えています。「真多呂人形」は、「木目込み人形」唯一の正統伝承者として上賀茂神社の認定を受けています。

男の子の初節句

男の子の初節句は、「端午の節句」「菖蒲の節句」と呼ばれます。「端午の節句」は「たんごの節句」と読みます。「端」は初めという意味なので、「端午」とは、毎月の最初の午の日(うまの日)を意味します。「午」は「ご」とも読むことから、5月5日のことを指すようになりました。

「菖蒲」は「尚武」と語呂が同じことから、武士の時代の男の子にふさわしい呼び名と考えられていました。ちなみに「尚武」とは、武道・武勇を重んじるという意味です。5月5日には「菖蒲湯」といって、菖蒲の葉や根を入れてわかした風呂に入ります。

実際に何をやるのかというと、江戸時代以降は、武道に必要な、鎧、兜、武者人形などを飾ってお祝いします。また、鯉のぼりを立てることも行います。鯉のぼりは、鯉が上流に登る縁起のよい魚ということから、男子の成長や立身出世の願いが込められています。

「端午の節句」も、初節句だけでなく、それ以降、毎年、5月5日に人形を飾ってお祝いします。

ポイント

「真多呂人形」

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端午の節句は奈良時代に始まり、平安時代には病気や災厄から身を守る大切な貴族の行事として定着しました。強くたくましくと男の子の成長を願う親の心は、いつの時代も変わりません。尚武の気風をふくいくと伝える「真多呂人形」の五月人形、工芸品としての美しさを合わせ持った加藤一冑の兜飾りで、お子様の節句をお祝いください。「真多呂人形」は、「木目込み人形」唯一の正統伝承者として上賀茂神社の認定を受けています。

初誕生日

満年齢で1歳のお祝いです。都会では、バースデーケーキのみでお祝いすることが多いですが、地方にいくと、近親者が集まり、餅をついてお祝いするところが多いようです。また、子供に餅を背負わせる行事を行っているところもあります。

なぜ餅を背負わせるのかというと、歩き始めた子供につきやすいと言われる邪霊を追い出すという意味があるようです。1歳頃は個人格差が大きいので、餅を背負うことができない子供も多いのが実態です。

もちろん、誕生日は1歳だけでなく、それ以降も毎年、お祝いをします。

七五三

七五三

七五三も神事と結びついた行事です。3歳の男の子と女の子5歳の男の子7歳の女の子が晴れ着を着て神社にお参りします。成長の区切りの歳に、地元の氏神様にお参りして守ってもらうためです。同時に、氏神様からも、地域の人々からも一人前と認めてもらうという意味があります。

それでは、なぜ3歳は男の子と女の子、5歳は男の子、7歳は女の子なのでしょうか。それには、江戸時代のしきたりが背景にあります。3歳は「髪置き」といい、それまで髪を剃っていた子どもが男女の別なく髪を伸ばし始める儀礼を行う年齢です。

5歳は「袴着」といって、男の子に初めて袴を着させて宮参りをする儀礼を行う年齢です。服装を改めて袴を着させることによって、この日までの成長を祝い、その後も順調に成長していくように願うのです。

7歳は「帯解き」といい、女の子の厄年に当たります。昔は医療環境がいまほどよくなかったため、7歳まで生きられない子も多かったのです。このような状況の中、7歳まで無事に生きられたことに感謝し、その後も順調に成長していくように願うのです。

七五三のみやげとして千歳飴を買うのが一般的です。千歳飴はその名の通り、長生きを願った飴です。棒状の形もそれを意味しています。また、紅白の飴となっており、縁起が良いお菓子として重宝されています。

行事食

子供の主な行事をご説明しましたが、それ以外にも一般的に行われている行事はたくさんあります。特に、行事と食事が結びついた「行事食」は日本の文化を継承していくために重要な役割を果たしています。

1月の行事食

  • 1~7日:正月 ⇒おせち、雑煮、お屠蘇
  • 7日:人日の節句 ⇒七草粥
  • 11日:鏡開き ⇒おしるこ
  • 15日:小正月 ⇒小豆粥

2月の行事食

  • 3日:節分 ⇒恵方巻き、福豆、鰯
  • 8日:事の日 ⇒お事汁
  • 上旬:初牛 ⇒いなり寿司

3月の行事食

  • 3日:桃の節句 ⇒ちらし寿司、蛤のお吸い物、菱餅、白酒
  • 20日頃:春分 ⇒ぼた餅

4月の行事食

  • 8日:花祭り ⇒甘茶

5月の行事食

  • 2日頃:八十八夜 ⇒新茶
  • 5日:端午の節句 ⇒柏餅、ちまき

6月の行事食

  • 1日:氷の朔日 ⇒あられ
  • 21日頃:夏至 ⇒たこ(関西)
  • 30日:夏越しの祓 ⇒ 水無月
水無月

7月の行事食

  • 7日:七夕 ⇒そうめん
  • 23日頃:土用の丑 ⇒うなぎの蒲焼

8月の行事食

  • 1日:八朔の祝い ⇒尾花粥、黒ごま粥
  • 15日頃:お盆 ⇒精進料理、落雁

9月の行事食

  • 9日:重陽の節句 ⇒菊酒、栗ご飯
  • 中~下旬頃:十五夜 ⇒月見団子、栗(※十五夜は年によって違う)
  • 23日頃:秋分 ⇒おはぎ

10月の行事食

  • 上旬頃:十五夜 ⇒月見団子、栗(十五夜は年によって違う)

11月の行事食

  • 1日:神迎えの朔日 ⇒赤飯
  • 5日:亥の子祭、十日夜 ⇒亥の子餅、十六団子
  • 15日:七五三 ⇒千歳飴

12月の行事食

  • 1日:乙子の朔日 ⇒小豆餅
  • 8日:事の日 ⇒ お事の汁
  • 22日頃:冬至 ⇒かぼちゃの煮物
  • 31日:大晦日 ⇒年越しそば

まとめ

教育界には、情操教育という用語があります。これは、「感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするための教育」と、「道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育」を総称した用語です。

情操教育は、子供にとって非常に大切な教育です。これは、単に知識を詰め込むだけの教育では、絶対に養うことができない、人間としての心を発育させるための教育だからです。

情操教育をするためには、親子が触れ合い、心を通わせることが不可欠です。子供のお祝い行事は、情操教育を行うのにとても役立ちます。1年間の節目ごとに家族みなで自然や健康に過ごせていることに感謝し、古くから伝わる行事の意味を語り、一緒に料理を作って食べることは重要な意味を持ちます。

日本人が、幼少の頃から自国である日本の文化に対する造形を深めることは、国際人になってからも、自らの日本人としてのアイデンティティを認識する上で、とても役立つはずです。

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