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脳の構造

脳の成長から見た知能の高め方!脳の中での情報伝達の仕組みはどうなっているのか?

子供の知能を高めるためには、脳の成長についての知識を持つことが必要です。今回は、脳の成長や脳の情報伝達の仕組みなどから見た知能の高め方について、ご説明したいと思います。

脳の成長から見た知能の高め方!

6歳

子供の脳の成長とは

子供の脳の成長には、2つの意味があります。1つは、重さや大きさなど、外観の成長です。子供は、身体全体が成長するに連れて、脳の重さや大きさも増していきます。

ただし、必ずしもバランスが取れて成長するわけではないので、赤ちゃんの頃はややアンバランスとなるので安定性が悪いため注意が必要です。

もう1つは、脳の内部の成長です。つまり、情報伝達の仕組みの成長です。重さや大きさが増しても、内部の情報伝達の仕組みが発達しなければ、知能が高まることはありません。ママやパパは、脳の内部の成長についてもサポートすることが大切です。

具体的には、絵本などを読み聞かせるとか、知育玩具で遊んであげるなど、誕生直後から子供の五感に刺激を与え続けることが重要です。

脳は6歳で大人とほぼ同じ大きさに成長する

赤ちゃんの出生時の平均的な重さは約400g程度です。脳は、受精直後に作られ始めて、母のお腹の中にいる間に凄い勢いで成長します。出生時の脳の重さは大人の4分の1くらいしかないのですが、脳の構造や脳細胞の数は、ほぼ大人と同じで生まれてきます。

脳細胞の数は揃っているのですが、脳の中での情報伝達は、まだほとんどできていないので、出生時の赤ちゃんはまだ何も自分ではできない状態です。出生時をスタートとして、脳の大きさや重さ、そして情報伝達の仕組みが成長していくのです。

まず、脳の重さですが、生後6カ月後には700g程度、1歳には800g程度、2歳には1000g程度、3歳には1100g程度、4歳には1200g程度、5歳には1300g程度、6歳には1400g程度となります。もちろん、大きさも徐々に大きくなっていき、6歳で脳は重さ大きさ共に、ほぼ成人と同じくらいになります。

脳の中での情報伝達の仕組みはどうなっているのか?

脳の仕組み

脳の中での情報伝達の仕組み

簡単に言えば、「神経細胞が結びつく」ことで情報伝達の仕組みが作られます。脳を構成する神経細胞は、ニューロンと呼ばれています。人間の脳には、140~200億のユーロンが存在しています。

赤ちゃんは、このニューロンがまったく結びついていない状態で生まれてきます。成長と共にニューロンが複雑に結びついて情報を伝達し合うようになり、脳の中味が成長していくのです。

それでは、少し専門的な話になりますが、ニューロンが結びつくとはどういうことなのか、もう少し詳しくご説明しましょう。

ニューロンが結びつくためには、五感からの刺激が必要です。見たり、聞いたり、触ったりすると、その刺激は電気信号となり、ニューロンに送られます。電気信号が送られたニューロンは、「樹状突起」と呼ばれる細い枝状のものを伸ばして、受け取った電気信号を別のニューロンに伝えます。

そうすると、この2つのニューロンの間に「シナプス」と呼ばれる接続点が生まれます。シナプスで電気信号が「神経伝達物質」に変わり、別のニューロンに伝達するのです。現在、脳科学では、このような仕組みが解明されています。

シナプスは1歳で最大になります

誕生直後の赤ちゃんには、シナプスはほとんどありません。そこからスタートして、外界から五感に刺激を受ける都度、シナプスが増えていき、ニューロンが結びついていきます。

シナプスが増えてニューロンが結びつくことにより、はいはいしたり、歩いたり、おしゃべりしたりと、赤ちゃんは成長していくのです。最初はまっさらですから、生後6カ月までの間は、ものすごい勢いでシナプスが増えていきます。

そして、驚くことに1歳の時にシナプスの数は最大となります。人生100年時代と言われますが、わずか1歳でピークを迎えるのです。1歳を過ぎると、不要なシナプスは除去されて、整理整頓されます。それにより、脳の情報伝達は効率アップされ、非常に速くなります。

ここからわかることは、生後まもなくから、赤ちゃんの五感に刺激を与えることが、脳の成長にとって、どんなに重要かということです。両親が話しかけたり、本を読んであげたり、手を握ってあげたりという、1つ1つの行動が脳の成長を促すのです。

脳を成長させ、知能を高めるためには、両親の赤ちゃんに対する接し方が、とても重要なんだということをよく理解しておいて下さい。

まとめ

今回は、子供の知能を高めるために、脳の成長や脳の情報伝達の仕組みなどについてご説明しました。脳の成長には、重さや大きさなど外観から見た成長と、脳の伝達の仕組みの発達という内面から見た成長があります。

色々な教育機関が、子供の脳の成長は、3歳くらいまでに決まると発言していますが、そのことは、脳の重さや大きさが3歳頃に大人のほぼ80%くらいまでに達することを意味していると思います。

そして、脳の情報伝達の仕組みから見ても、わずか1歳でシナプスが最大数となり、そこから徐々に不要なシナプスを削除して、3歳頃には適切なシナプス数になるということがわかっています。もちろん、3歳以降も成長は緩やかに持続します。

このことから、様々な習い事を本格的にスタートさせるのは、3歳頃が適していると言うことができます。

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