五感を刺激する1

脳の構造

知能を高めるために赤ちゃんの五感を刺激する

子供に心地よい刺激を与え続けるようにします

知能を発達させるためには、五感に刺激を与えることが大切です。その理由は、五感に刺激を与えることで、シナプスを増やし、シナプスを増やすことで脳の神経細胞(ニューロン)がつながるからです。

五感とは、ご存知の通り、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚のことですが、赤ちゃんの五感はどうなっているのでしょうか。

子供の五感は5歳くらいまでに完成します

5つの感覚、個々に生長期間は異なりますが、すべての五感が完成するのは、大体5歳くらいとなります。

視覚

誕生直後の赤ちゃんの視力は0.1以下と考えられています。0.1以下というと、近くのものがぼんやり見える程度です。1~2か月たつとママの手やぬいぐるみなどを目で追うようになります。

はいはいができるようになると、少しずつ遠くのものが見えるようになって、興味のあるもののところまで行こうとします。そして、2歳くらいになると視力が0.6くらいまで見えるようになります。

5~6歳くらいになると、視力は1.0くらいになり、ほぼ大人と同じように安定してものが見えるようになります。

聴覚

聴覚の発達は速く、赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる頃からお母さんの声などを聴いているという説があります。誕生直後にはすでに母親の声を聞き分けられる能力が身に付いています。すごいですね。

生後6カ月くらいになると、音がするほうを振り向くなど、音に対して敏感な反応を示すようになります。この頃に、すでに聴力は大人と同じくらいにまで発達しているのです。

ただし、聴力は発達していても、理解力はまだ未発達なので、大人の言葉を理解して、それに対して的確な反応をするようになるのは、4~5歳くらいになってからです。

触覚

触覚に関しては、誕生直後から大人と同じような機能が備わっています。ただし、赤ちゃんの肌は大人と比べて、薄くてとても敏感です。だから、赤ちゃんのいる部屋は、温度や湿度をこまめに調整してあげて下さい。

また、肌を傷つけないために、赤ちゃんには柔らかくて肌触りがよいものを着せてあげて下さい。抱っこしてあげると、お母さんの体温を感じて安心します。

嗅覚

赤ちゃんは、誕生直後から嗅覚をもっています。しかも優れた嗅覚です。なぜならば、母乳の臭いをかいで吸い付くためです。それゆえ、嗅覚は、生きるためにいちばん大事な感覚なのかもしれません。

同じように、最初に生命の危機を判断するのも嗅覚なので、香りの強いものを近づけると拒否します。これは香りの強いものを遠ざけて、身体の危険を守ろうとする本能だと考えられています。

味覚

赤ちゃんには、誕生直後から甘味と酸味を区別する能力が備わっています。甘いものは身体によいものとして受け入れ、酸味のものは腐っているから身体に悪いものだとして拒否します。苦いものや辛いものも、同様に拒否します。

味覚についても、嗅覚と同様に生きるための本能なのでしょう。生後3カ月くらいになると、味覚の機能が整ってきて、3歳くらいでほぼ大人に近い味覚を持つようになります。

五感の刺激2

規則正しく心地よい生活を過ごさせるようにしましょう

赤ちゃんの五感は、このように徐々に成長していきます。五感を刺激して脳の成長を促し、知能を高めるためには、両親は下記のことに注意して赤ちゃんを育てて下さい。

抱っこをしてあげる

赤ちゃんは抱っこをされると、とても安心して心地よくなるので、抱っこが大好きです。特に母親が抱っこをしておっぱいを飲ませているときは、五感すべてをよい方向に刺激します。

視覚では、ぼんやりとですが、母親の顔が見えます。聴覚では、母親が話しかけてくれている声が聞こえます。触覚では母親の肌のぬくもりを感じます。嗅覚では、おっぱいの臭いを感じます。味覚では、おっぱいを味わいます。

お母さんが愛情を込めて抱っこして、話しかけながらおっぱいをあげることが、赤ちゃんの五感を刺激して、自然に知能を高めることにつながっているのです。

規則正しい生活が五感を発達させる

赤ちゃんの五感を発達させるために、もう一つ大事なことは、規則正しい生活です。それほど難しいことではありません。朝は、毎日同じ時間に、朝の日の光を感じて目を覚ますとか、毎日同じ時間に食事を与えることで、その時間になるとお腹が減るとか、離乳食になると食事のにおいで食欲がわくという程度のことです。

お母さんが寝坊して、毎日違った時間に赤ちゃんも起きるとか、食事の時間がまちまちであるとかいうことがないようにします。

脳科学では、1歳まではものすごい勢いで脳内のシナプスが増えますが、1歳を過ぎると、脳の効率を高めるために、不要なシナプスをどんどん削減していくことが知られています。

規則正しい生活で培ったシナプスは太く育つために、1歳を過ぎても削減されることはありません。

子供の成長と共に常に新しい刺激を与える

1歳から脳内の不要なシナプスは減っていきますが、脳の成長が止まるわけではありません。大事なシナプスを残しながら、新しいシナプスを作って、脳は成長を続けていきます。

そのために、脳の成長を促し、知能を高めるためには、五感に刺激を与え続けることが大切です。日常の生活がマンネリにならないように、新しい絵本を読んであげる、新しい知育玩具を与えてあげる、外に連れ出して初めてのものを見せてあげるなどしてあげることが大切です。

両親の育て方の違いで、子供の知能の発達に影響を及ぼすことを、よく理解しておいて下さいね。

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