脳の構造

脳の構造

知能を知るために脳の構造を学ぶ

脳は大きく4つに分けることができる

知能は、脳の働きと深く関わっています。それゆえ、知能を知るためには、脳の構造を学んでおいたほうがよいでしょう。ごく簡単にご説明すると、脳は大きく4つに分けて考えることができます。上の図を見ながら、読んで下さい。

脳幹(命を司る脳)

まず真ん中の下にあるのが、脳幹です。脳幹は、中脳、橋、延髄の総称です。間脳を加えるという説もあります。脳幹は、呼吸、摂食、睡眠、体温などをコントロールする役割を担っています。

つまり、脳幹は、生命維持機能に特化した中枢神経であると言うことができます。日本および世界の多くの国々では全脳死すなわち脳全体が機能を停止した時点で脳死と判断していますが、イギリスなど一部の国では、脳幹が機能を停止した時点で脳死と定めているほどです。

脳幹はひとことで言うと、命をつかさどる司る脳だと言えます。

大脳辺縁系(本能を司る脳)

脳のほぼ真ん中にあるのが、大脳辺縁系です。大脳辺縁系は、間脳や大脳基底核を取り囲むように存在します。大脳辺縁系は、扁桃核、帯状回、海馬、乳頭体などから構成されます。

大脳辺縁系は、進化的な視点からは古い部分であり、人間以外の動物にも共通の、生きていくために必要な機能を担っています。具体的には、食欲、性欲、快・不快、怒り、不安などの情動や記憶などの役割を担っています。

すべての感覚受容器から入った情報は、大脳辺縁系の構成要素の少なくとも一つを通っていきます。特に最近では、大脳辺縁系を構成する海馬が記憶を司る機能を担っていることが分かり、注目を集めています。

脳幹と大脳辺縁系は、太古から動物に備わっている、いわば「古い脳」であり、大小の差はありますが、ほとんどの動物が備えています。

MC-JAPAN
ここまでが人間が動物と同じく、生存していくために不可欠な、太古からの古い脳なんだね。

大脳皮質(知能や精神活動を司る脳)

大脳皮質とは、大脳の表面にある厚さ2~4mm程度の層のことです。ここに神経細胞の細胞体が集まっています。大脳皮質には、たくさんの複雑なしわと溝があります。しわを広げると新聞1頁分ほどの広さがあります。

大脳皮質には、おおよそ140億個もの神経細胞があり、人間に不可欠な思考、記憶、言語能力など、高度な能力を担っています。長期的な計画を立案したり、芸術などの創造力をともなう複雑な働きも、大脳皮質の役割です。

大脳皮質は、中心溝という大きな溝がほぼ中央を縦に走り、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つに分かれています。おおまかに言うと、頭頂葉、側頭葉、後頭葉は外界を理解する役割を担い、前頭葉が外界に働きかける役割を担っています。

また、大脳皮質は、ブロードマンによる「大脳地図」では、約50の分野に分けられています。それによると、大きく運動や感覚を受け持つ「一次野」と、知能や思考、言語などの高次な働きを受け持つ「連合野」に分かれます。

連合野は、霊長類の中でも特に人間に発達している大脳皮質表面積の3分の2を占めています。中でも「前頭連合野」は、性格、社会性、感情表出など、人間らしい行動に深く関わっています。感情や意欲を生み出す源泉であり、判断力を司る領域であり、思考の柔軟性も担っています。知能に最も深い関係を持つ領域です。

大脳皮質は、外界を正しく理解し、適切に外界に働きかける、まさしく知能と精神活動を司る脳であると言うことができます。

小脳(運動を司る脳)

小脳は、大脳の後下部にあります。表面に小脳溝という溝があり、大脳とよく似ています。小脳には、内耳の平行感覚器や眼、骨格筋などからの神経線維が集まっています。

それゆえ、姿勢を調整したり、筋力のバランスを保ったりする役割を担っています。小脳の働きにより、安定した姿勢を保ったり、2足歩行をなめらかに行うことができます。

小脳は大脳の指示通りに全身の動作が行われているかを常にチェックして、その結果を大脳皮質の運動野にフィードバックしています。小脳は、まさしく運動機能を司る脳であると言うことが出来ます。

脳幹と大脳辺縁系は、太古からの「古い脳」であるのに対して、大脳皮質と小脳は、動物が人間に進化する過程で発達した「新しい脳」です。脳幹、大脳辺縁系、大脳皮質、小脳は、人間が生きていく上で、いずれも大切なのでバランスよく発達させることが大切です。

知能を高めるという観点からは、大脳皮質の働きが重要であり、その中でも前頭連合野は特に重要であるという点を覚えておいて下さい。

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