知能

脳の構造

知能とは何か?その秘密を探る

知能の定義とは?

知能の定義については、たくさんの学者が様々な意見を述べていますが、いまだに統一的な定義がないのが実態です。それだけ難しい概念であると言うことができます。

多くの学者の意見を分析してみると、共通的に語られている概念は次の4つです。
  ・学習する能力
  ・環境に適応する能力
  ・抽象的な思考をする能力
  ・推察をするする能力
したがって、これらの4つの能力を総称したものを知能と考えてよいでしょう。

このサイトにおける知能の定義は、「知能とは、学習能力、環境適応能力、抽象的思考能力、推察能力を総称したものである」と定めたいと思います。

知能を構成する4つの能力

それでは、知能の定義で述べた4つの能力の1つずつについて説明していきたいと思います。

学習能力

学習する能力とは、成功体験と失敗体験を繰り返すと、成功体験に基づく行動を取るようになる能力です。これは、人間だけではなく、動物にも備わっている能力だと考えられています。

例えば、マウスやラットでも、迷路の特定の場所にエサを置いておくと、最初は上手くたどり着きませんが、何度も繰り返してエサにたどり着くようになると、次第に道順を学習して、常に最短距離でエサまでたどりつくようになります。

環境適応能力

これも動物にも備わっている能力です。地球は季節の変化などにより、暑くなったり寒くなったりします。このような外的変化に応じて、住む場所を移動するとか、天敵のいる場所を避けながら移動することもよく見られる現象です。

ただし、動物における学習能力や環境適応能力は、進化の過程で、ほぼ先天的に組み込まれたいくつかの行動パターンであると考えられています。それに対して、「まったく新しい状況に対しても合目的的に行動するような能力」を持つのは、人間と一部の高等動物のみです。

抽象化

抽象的思考能力

抽象的思考能力とは、複数の物事の関係性を抽出したり、数の概念を扱ったりする能力のことを意味します。抽象的思考能力は人間だけに備わった能力です。人間の祖先である猿人類が、石や棒に道具としての意味を見出したのは、抽象を理解する能力があったからだと考えられています。

推察能力

推察能力とは、これから起こるであろう結果を予測する能力のことです。短期的なことだけでなく、長期的な視点から、何段階にもわたる複雑かつ体系的な計画を立てられるのは、人間だけが持つ能力です。

また、これから起こるであろう結果を予測するためには、自分のことだけではなく、他者の立場に立って物事を考えることが必要となってきます。これができるのも、人間にしかできない高度な能力なのです。

このように、未体験のまったく新しい状況に対して、他者の立場や考えを含めて、合理的かつ総合的に思考し、結果を推測し、最適な対応策を取れるのは、人間だけに備わった能力であると考えられています。

知識と知能の違いを理解する

知能とは何かを考える上で、知識と知能の違いを理解しておく必要があります。人間特有の能力である推測、判断、計画立案などをする上で、もちろん知識は必要です。

しかし、もっと重要なのは、知識、記憶、感覚などの情報を、いかに認識して組み合わせるか、いかに行動に役立てられるかという知能です。脳の中で、情報の統合を行うのは大脳皮質であり、高度な思考や計画立案を行うのは前頭連合野であることが分かっています。さらに、人間のみに与えられた創造性に関わっているのも、前頭連合野なのです。

人間の左右の大脳は、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つの部分に分かれています。大脳において、感覚野、運動野には属さない部位を連合野といいます。前頭連合野は、前頭葉の前のほうに位置する部位です。別名、前頭前野とも呼ばれます。

前頭連合野が大脳に占める比率は、人間の場合、大脳の約30%であり、猿では約10%・犬では約7%程度ですから、この前頭連合野が発達しているのは、人間の大きな特徴であるということができます。

知能を高めるためには、前頭連合野をどんどん使って、鍛えることが必要です。したがって、知能を高めるためには、知識だけを詰め込むような教育だけをしていてはだめなのです。

あらかじめ定められた正解のない問題に試行錯誤で取り組ませて、前頭連合野を鍛え、創造性を高める学習をさせることが必要なのです。

DNA
人間の知能はどこまで遺伝で決まるのか?!

人間の知能は生まれつき決まっているのか、それとも努力で高まるのか?知りたいと思っている人が多いことでしょう。最近、科学的にかなり解明されてきました。この記事を読んでいただくと、答えがはっきりわかります ...

続きを見る

-脳の構造

© 2020 幼児教育で子供の知能を高める