まなびwithの年少、年中、年長をご検討中のご両親に、学習内容を詳しくご説明する記事です。また、まなびwithを検討する際に、Z会幼児コースと比較検討する方が多いと思いますので、Z会幼児コースとの違いについてもご説明したいと思います。
まなびWithを運営しているのはどんな会社?

まなびwithを運営しているのは、株式会社小学館です。1922年に創業されました。小学生を対象とした学年別学習雑誌に始まり、現在では幼児誌から週刊誌、ファッション誌、ライフスタイル誌、コミック誌など、幅広く発行する一方、書籍部門でも絵本・図鑑・辞典・百科事典・文芸書、実用書、そして電子書籍などを発行する総合出版社です。
お子様には、ドラえもん関連の出版で知名度が高いと思います。以前は、幼児・子供向け学習教材も、ドラえもんがメインキャラクターの「ドラゼミ・ぷちドラゼミ」でしたが、「まなびwith」になったことでドラえもんは登場しなくなりました。
まなびwithの特徴
まなびwithが重視しているのは、「思考力」です。思考力が身についたお子さんは、はじめて見る問題でも、わくわく。答えがひとつではない質問にも、わくわく。
楽しみながら取り組むことができます。
思考力は、基礎となる学習で役に立つのはもちろん、自分で考えたことを上手に伝えられる、これからずっと役に立つ力です。
思考力とは?
未知の問題や正解のない課題に対しても試行錯誤しながら楽しく答えを導き出せる力が「思考力」です。まなびwithは「思考力」を、基礎学力+「わくわく考える気持ち」+「考える土台」で伸ばしていきます。
わくわく考える気持ちとは?
わくわく考える気持ちとは、「どうして︖」という好奇心や「もっと知りたい︕」という探求心のこと。学びの原点です。
考える土台とは?
考える土台とは、目的に合わせ、自身の知識・経験を選択したり、応用したりする力のことです。
年齢別コースの学習内容
まなぶwithは、年少、年中、年長の3つのコースに分かれています。各々の学習内容についてご説明します。
年少コース(3~4歳)
まなぶwith「年少コース」の特長についてご説明します。
2つの学習法
基礎から応用までしっかり身につく、まなびwith式学習法で教材を設計しています。それが2つの学習法、「ステップ学習」と「スパイラル学習」です。
「ステップ学習」では、学齢に合った基礎~応用問題を選定。今できることに自信をつけながら段階を踏んで進めていくカリキュラムを作成しています。
「スパイラル学習」では、同じ学習項目についても、角度を変えながらくり返し出題。自分にものにできるまで取り組めるよう設計しています。
もじ・ことば
ひらがな50音がわかる、ひらがなを文字として認識し、読めるようになります。毎月のワークブックでは、段階的にひらがなのなぞり書きに取り組んでいきます。一文で話す・相手の話を聞く練習にも取り組みます。
かず・かたち
1~10の数をかぞえる、図形にも楽しく親しむことができます。数字を順番に線でつないでいくワークを通して、数に親しみます。
調べ学習
調べ学習で知的好奇心を育み、まなびの土台づくりをします。小学館の「プレNEO図鑑」シリーズから毎月4ページを選んでお届け。小学館ならではの図鑑学習教材で楽しく「調べて」「考える」を体験します。
年中コース(4~5歳)
まなぶwith「年少コース」の特長についてご説明します。2つの学習法、調べ学習は、年少コースと同じです。
もじ・ことば
ひらがな50音を読める・書ける、生活の中の題材を通して語彙を増やします。毎月のワークブックでは、ひらがな2~4文字の言葉を読んだり、書く練習をします。様子、気持ち、理由などを話せるようになります。
かず・かたち
たし算とひき算の基礎を身につける、図形や時計にも楽しく親しむことができます。毎月のワークブックでは、数と数字の対応・比較や、数を合わせる・分ける・比べることを学びます。
ちえページ
年中コースからスタート、お子様の「考える力」を育てるカリキュラムです。基礎学力だけでなく、これまで身につけた知識・経験を自分で考えて応用する力(推理力・観察力・構成力・論理力)を育みます。
デジタルゲームと教材が連動した新しい学習スタイルでプログラミング的思考を身につけます。デジタルゲームではキャラクターを自分で考えて操作し動かすことで、ルールや条件にそって考えたり、複雑な情報を整理して理解を深めるトレーニングをします。
年長コース(5~6歳)
まなぶwith「年長コース」の特長についてご説明します。2つの学習法、調べ学習、ちえページは、年長コースと同じです。
もじ・ことば
ひらがな50音をマスター、短い作文にも挑戦します。毎月のワークブックでは、ひらがな50音を完全に習得し、かたかな、文を書く練習にも取り組みます。
かず・かたち
たし算とひき算の基礎を身につける、図形や時計も楽しく学習します。10までの数のたし算・ひき算を学習し、文章問題にも取り組みます。
以上のように、年少コース、年中コース、年長コースは、年中から「ちえページ」が加わる以外は、基本的な枠組みは一緒です。進級するにつれて、内容がグレードアップするように設計されています。
まなぶwithとZ会幼児コースの比較
「まなぶwith」と「Z会幼児コース」は、通信型の幼児教材の中では、比較的、難易度が高く、料金も同じくらいのため、比較検討される方が多いと思います。実際には、学習内容や進め方はかなり違うので、その点について比較してみたいと思います。
料金についての比較
年少 | 年中 | 年長 | |
こどもwith | 2,117円(税込)~ | 2,369円(税込)~ | 2,369円(税込)~ |
Z会幼児コース | 1,870円(税込)~ | 2,244円(税込)~ | 2,431円(税込)~ |
学習内容についての比較
学習内容については、7つの視点から比較検討してみたいと思います。
難易度について
難易度については、「まなぶwith」も、「Z会幼児コース」も、両者とも幼児コースの中では、高いほうだと思います。敢えて違いをいうと、Z会のほうが年少では、少しペースを抑えてスロースタートにしてあり、年中、年長と進むにつれてやや急カーブで難易度が上がるように工夫されていると思います。
キャラクターについて
「まなびwith」では、従来のドラえもんに代わって、「新キャラクターまなぼうず」が採用されています。文房具をモチーフにしたキャラクターです。「Z会幼児コース」では、キャラクターは採用していません。
キャラクターもいて、ポップで親しみやすいのが「まなびwith」、まじめにしっかり解説しているのが「Z会幼児コース」といった印象でしょうか。
体験学習について
体験学習は、「Z会幼児コース」の特長です。「ぺあぜっと」という親子で一緒に取り組む課題があります。これにはとても手間がかかります。しかし、その手間以上の効果が期待できます。ご両親が大切なお子様のために、手間暇を惜しまないというのなら、「Z会幼児コース」の体験学習がおすすめです。
「まなびwith」には、「ぺあぜっと」のような体験学習はありません。その分だけ、「Z会幼児コース」ほどは、ご両親の手間がかかりません。
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副教材について
「まなぶwith」も「Z会幼児コース」も、副教材は少なめです。どちらも年に数回、付いてきます。「Z会幼児コース」は、ほんのおまけ程度なので、質という面では、「まなびwith」のほうがやや上かなと思います。
オンライン教材について
オンライン教材では、明らかに「まなびwih」が勝っています。小学館の図鑑が見れるのが大きいメリットです。それ以外にも、動画や知育ゲームが豊富であり、ダウンロードプリントでさらに学習することもでき、作文コンクールもあります。
添削について
添削はどちらも年中からあります。「Z会幼児コース」は年中も年長も毎月あり、「まなびwith」は年中が年2回、年長が年3回あります。内容はまったく異なり、「Z会幼児コース」は、両親と話した内容を基に絵を描くこと、「まなびwith」は、計算問題の添削です。
「Z会幼児コース」は、添削に専任担当者が付いてサポートするなど、添削を重要視しているように見受けられます。
受験対策について
受験対策という視点から見ると、面白いことがわかります。「まなびwith」は小学館という出版社が運営しているので、正解がないような想像力や思考力を発揮させる問題が多いです。
それに対して、「Z会幼児コース」は、難関校向けの受験塾なども運営しているZ会が運営しているので、算数と国語の複合問題や応用問題など、受験のテストを彷彿ささせるような問題が中心です。
ちなみに、「まなびwith」は小学6年生までですが、「Z会」は難関大学受験まで続けられるという点も、将来の受験対策を考えると、検討材料の1つになるかもしれません。
まとめ
「まなびwith」と「Z会幼児コース」のどちらが優れているかということではなく、自分の子供にどちらが向いているかという選択基準で選ぶべきかと思います。
自分の子供が、新しい物好きでオンライン教材が好きそう、図鑑にはまりそうだなと思ったら、「まなびwith」が適していると思います。自分の子供が、体験学習に興味を持ちそう、難しい問題に挑戦したがると思ったら、「Z会幼児コース」が適していると思います。
机上で考えていても適性がわかりにくいと思いますので、両社から体験教材を取り寄せて、検討してみることをおすすめいたします。
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